植え替え(1) (樹の維持)

植え替え適期は春か秋!

植物は地上部と根とが密接に関係しています。枝を横に広げるためには、横方向へ根が張っていなければなりませんし、小枝を多くするためには、根が細かに分かれていなければなりません。
自然の樹木では、基本的に根は無制限に広がることができますが、盆栽の場合は、鉢という限られたスペースの中でしか根が生長することができませんから、樹の生命を維持するために、数年に一度植え替えをします。 植え替えの作業適期は春のお彼岸(春分の日)か、秋のお彼岸(秋分の日)が基準になります。植物の状態でいえば、春は新芽が動き始める直前、秋は新芽の動きが止まり、昼と夜の温度差が大きくなってきた頃になります。バラ科の植物は春に植え替えすると病気にかかりやすいので秋に植え替えすることが多いようです。

 

用土の隙間を作らない

植え替えをしなければならないのは、鉢の中に新しい根が伸びる余地のなくなった樹です。根の詰まり具合は、水やりの際の染み込み方を見ていれば判断できます。いつまでも鉢土の表面に水たまりができているようなら、これは早急に植え替えなければなりません。
根を切りつめたら、防虫アミと固定用の針金をセットした鉢にゴロ土を敷き、しっかりと樹を固定します。この時、根の底と用土の間に隙間ができないように気をつけます。用土をそそぎ込むときは、密度にムラができないように均等に入れ、竹箸などで揺すり込んで隙間を埋めます。鉢の側面をこぶしでたたいてやるのも効果的です。
できれば鉢土の表面に水苔を乗せて、水やりなどで用土が掘り起こされたりするのを防いでおきましょう。最後に鉢底から流れ出る水が透明になるまでたっぷりと水をかけ、日当たりのよい場所に出しておきます。

 

●用土の組み合わせ

●用土の粒子サイズ
粒子の大きさ 適 応
1mm以下 ミジン
鉢内で目詰まりし、排水・通気のさまたげとなるので、かならずふるい落として除去する
1~6mm以下 植え土
粒子が細かければ水もちが良く、大きければ水排けが良くなる。よく乾く樹には細かめを、乾きが悪ければ粗めを使う
6mm以上 ゴロ土
鉢底にひと並べして排水・通気性を高める。浅い鉢はなるべくゴロ土を用いたい

 

◎小品盆栽の場合は1~3mm粒くらいを植え替えに使用する