10月〜11月の管理レシピ

雑木・秋のせん定

雑木の秋の切り込みは落葉直後が作業適期です。完全に落葉してから1週間~10日ほどたつと、山もみじなどは切り口から水を吹くので、それまでに剪定しなければなりません。作業適期が短いので、ある程度紅葉を楽しんだら、人為的に葉を切り落として剪定作業に入るというのもひとつの手です。
葉がなくなって枝の状態がよく見えるようになったところで、まず枯れ枝や切り残しなどをきれいに切り直しておきましょう。さらに、不要な枝を剪定し、長い枝は枝元から2~4節を残して切りつめます。やさしい枝を実現するためには、ゴツくなった強すぎる枝を切るのが基本です。
切り込み 後の切り口は小刀などできれいに削りなおし、 癒合剤 を貼り付けて保護しておきます。同時に、古い切り口も 肉巻き 状態を確認し、必要があれば削りなおしたり、 癒合剤 を張り直しておきましょう。もう少しで肉が巻ききるという部分は癒合剤を取り除き、傷口が癒合剤を飲み込まないようにします。
不定芽 の処置も忘れてはなりません。不要な芽は早めにかき取っておき、下向きに走った小枝や、他の小枝と交差するもの、逆方向に伸びるものなど、見逃さずに切除します。
剪定 後は、必要ならば針金をかけて小枝の方向を整えます。この針金かけは翌春までかけたままにしておきます。
深めに切り込んだ樹や針金をかけた樹は冬の間 ムロ などに取り込み、枝を凍らせないように保護します。

樹種別作業・管理ポイント

黒 松  葉すかし

葉すかしは 芽切り などと連動して樹勢を調整したり、フトコロ芽を維持する重要な作業です。
6~7月の 芽切り 時にある程度葉数の調整をしているので、秋に残っているのは去年の葉が数枚と、ようやくしっかりしたばかりの今年二番芽の葉ということになります。
これらの葉を、芽の強弱にあわせて、強いところは少なく残し、弱いところは多く残して調整します。
樹勢 操作として効果があるのは10月までで、10月にできなかった場合は翌春まで作業を延期します。

楓  秋の剪定

紅葉を鑑賞し終わったら、葉を取り去って 剪定 します。 不定芽 の処理を忘れてコブごとごっそり切り取ってきれいに削りなおしておきましょう。

梅もどき  鳥害対策

赤い実が鳥の目を引きます。せっかくなったのですから、鳥に食べられてしまわないよう、網をかぶせたり鳥よけを置くなど、事前に鳥対策をとっておきましょう。

10月~11月のワンポイントアドバイス
黒松 葉すかしをするならなるべく早いうちに。時期が遅れたら翌春に回す
五葉松 10月に前年葉を古葉切りする。針金かけ可能
真 柏 針金かけができる。枝を広げて下向き枝などを切除
蝦夷松 水切れ注意。肥料は10月で終わりにする
赤 松 葉しかしは10月前半までに。針金かけもそのころまでに終えよう
杜 松 10月初旬には最終芽つみを終え、その後に吹いた芽で冬を越す
若木の剪定は10月中可能。鉢回しを励行する
山もみじ 屋外でしっかり朝夕の冷気に当て、きれいな紅葉を促す
10月前半は肥培につとめ、紅葉を鑑賞したら小枝の剪定
けやき 目立つような強い小枝は剪定しておく
ぶ な 強い夏芽は早めに切り取る
いぼた 実を確認して徒長枝の切りつめ
梅もどき 実を確認しての徒長枝の切りつめ。鳥害注意
かりん 10月は肥培につとめ、水切れに注意する
ピラカンサ 秋の植え替え。徒長枝の切りつめ
姫りんご 秋の植え替え。結実したものは水切れ注意
つる梅
もどき
鳥害注意。水切れ厳禁
老爺柿 強い小枝の剪定ならできる。枝先を整える針金かけも可能
まゆみ 水切れ厳禁
くちなし 引き続き消毒励行
きんず 鉢回しを励行し、十分日に当てる
美 男
かずら
10月いっぱい肥培につとめる
さつき 秋の芽すかし。消毒励行。小枝の針金かけも軽くならできる