4月〜5月の管理レシピ

害虫が活動を開始

気温が上昇してくると、いよいよイヤな害虫たちが活動を開始します。害虫はやわらかい新芽や開きはじめたばかりの新葉が大好物ですから、食害にあわない内に対策を講じなければなりません。
虫たちを見つけてからでは手遅れなので害虫が発生する前から予防のために殺虫剤を散布します。同時に殺菌剤も散布して、病菌の予防も兼ねましょう。
春から秋にかけてだいたい2~3週間に1回くらい、定期的に薬剤を散布しておけば、ほとんどの病気や害虫を防ぐことができます。転ばぬ先の杖、すべては予防が第一です。

鉢まわしを忘れずに

棚場に樹を置くとき、ついつい正面が見やすいように置いてしまいがちです。でも、そのままずっと置いておくと同じ方向からばかり日が当たってしまいます。これでは新芽の生長に片寄りが出てしまいますし、新芽の伸びる方向も変なものになってしまいます。
そこで大切なのが鉢まわしです。どの枝にもまんべんなく日光が当たるように、鉢ごと樹を少しずつ回していきます。消毒と同じように定期的に鉢まわしを行ない、習慣づけるとよいでしょう。

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実もの盆栽の交配

4月~5月に花が咲く実もの盆栽には姫りんご、深山かいどう、なし、まゆみ、老爺柿、つる梅もどき、ピラカンサ、などがあります。このうちピラカンサは花さえ咲けば自然に実がとまってくれますが、まゆみ、老爺柿、つる梅もどきはオス花とメス花が別々なので、雄木のそばに雌木を寄せて自然交配させるか、人工交配しなければなりません。
りんごや深山かいどう、なしなどは雄花雌花の区別がない両性花ですが、自分の花粉では結実しにくい性質を持っているため、同属他品種の花粉を交配してやらなければなりません。
花が咲いたら花粉を流してしまわないように雨を避け、水やり時にも花に水がかからないように気を配ります。自然交配の場合は、風通しがよく、蜂など花粉を運んでくれる虫の目に付きやすいところに置くのがポイント。肥料を与えるのは実がとまったのを確認してからです

樹種別作業・管理ポイント

真 柏  芽つみ

真柏の 芽つみ はカンタンです。次々と伸びてくる新芽を、輪郭線にあわせるようにして指でつみ取るだけです。毎朝の水やりのついでに作業すればよいでしょう。
ただしつみ取る新芽の部分(古葉は緑色が濃く、新芽は黄緑色に近い)だけです。もちろん伸ばして力を付けたい部分はつんではいけません。

黒 松  枝すかし

新芽が伸び出してくる頃です。今なら芽の強弱がはっきりとわかりますから、来月の芽切りに先駆けて、強すぎる小枝をすかしておきましょう。
ローソク芽が長く伸びるところはもともと勢いの強い枝ですから、芽切り後の二番芽も強くなります。もし他に代用できる枝があるなら、強い部分は思いきってかたまりごと切除してしまいましょう
ただしこれは冬に小枝すかしが十分できている樹には必要ありません。

さつき  摘蕾(てきらい)

開花が目前に迫ってきました。形よく花を開かせるためには、近寄りすぎているつぼみを間引いてやる必要があります。でないと花どうしがぶつかり合い、花びらが変形してしまいます。また、樹勢が弱い部分のつぼみも取ってやりましょう。

4月~5月のワンポイントアドバイス
黒松 植え替えは4月上旬まで。 実生 が発芽したら軸切り挿し芽する
五葉松 植え替えは4月上旬まで。
長いローソク芽は軸が太る前に芽の途中で摘芯する
真 柏 芽が動き始めたら植え替えも針金かけも禁止。生長期は芽つみに専念する
蝦夷松 4月に入ったら風通しのよい棚場に戻す。新芽は半分くらい残して芽つみする
赤 松 4月中旬までに植え替えをすませる
杜 松 5月に入ってから葉すかしと芽つみをするのが一般的
完成木は適宜芽つみしていくが、
養成木は4月一杯新芽を伸ばして力を付ける
山もみじ 古木は芽が開いたらすぐ芽つみに入る。消毒・肥培開始
勢いよく伸びる新梢は節間の長さを見て芽を止める。
葉が開いたら早めに芽押さえ
けやき 芽つみは葉が開いてから。
枝元がコブにならないよう、小枝すかしはいつでも可
ぶ な 芽動きはやや遅めだが、動き始めると一気に新芽が伸びるので、適宜摘芯する
いぼた 不定芽 や不要な芽は見つけ次第切り取ってコブになるのを防ぐ
梅もどき もうつぼみが確認できるので、徒長した新芽は花を残して先を止める
かりん 4月に開花。花に水をかけないこと。肥料は結実するまで避けておく
ピラカンサ 短枝の先端に花が咲くので、長すぎる新芽は切り戻す。
自然交配で十分結実する
姫りんご 枝打ちが粗いので、新芽が徒長しない内に芽を止め、枝分かれをふやす
つる梅
もどき
枝づくり段階の樹は、摘芯というより新芽を伸ばした後、2~3節残しで切りこむ
老爺柿 4月中旬~下旬に開花。風上に雄木を置いて自然交配する。
花に水をかけないこと
まゆみ 新梢 の葉腋から伸びた軸の先に花芽が付く。実が止まるまで施肥は控える
くちなし 寒さに弱いので、 ムロ 出しはゆっくり。雨の日に軒下に移し、徐々に外気に慣れさせる
きんず 寒がる樹種なので、 ムロ 出しはよく観察しながら段階的に
美 男
かずら
日当たりのよい場所に置いておく。長すぎる 新梢 は切りつめる
さつき つぼみがかたまって付いているところは間引いておく

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